どうも、トウコです。
TOEICとは関係ない話ですが、今回は1人旅をしたインドのデリーで電車詐欺に遭いそうになった経験を書きたいと思います。
ほんと、インドは詐欺師が多くてなかなか怖い場所です(いい人もいるけど)。
もくじ
インドの電車
インドへは5年ほど前から毎年行っています。
場所は北インドのリシケシというところで、ガンジス川(上流なので綺麗)が流れるヨガの聖地と呼ばれているところ。
デリー空港から乗り継いでデヘラドゥーンまで行き、そこからタクシーでリシケシまで行く方法が一番楽で安全な行き方です。
しかし、私は電車が大好きなので、デリーから電車でハリドワールまで行き、そこからバスなどでリシケシまで行く安いルートで行くこともしばしば。
電車を使うと景色もゆっくり見ることができるし、旅行気分をとても味わえるので好きなんです。
電車のチケットは、日本からインドの旅行会社にお願いしてチケットを取ってもらいますが、いつもメールでチケットを送ってくれるときに「だまされないように」という注意書きのPDFが添付されていて、マンガで丁寧に駅で声を掛けられても無視するようにと注意してくれているんですよね。
それほどインドの駅では騙される人が多いってことなんですが、私はこのとき4回目のインドで慣れていたし(慣れていると思い込んでいました)、さらに電車も何度も乗っていたので読むこともしませんでした。
そして、インドでは慣れが一番ヤバイことを痛感することになります。

インドの電車チケット
デリー空港からメトロでニューデリー駅へ
夜中の0時にデリー空港に着くフライトだったので、本を読んだりカフェでパソコンをしたりと朝まで空港内で過ごし(空港が一番綺麗で安全)、朝イチでニューデリー駅へ行くことにしました。
デリー空港を出て地下に入ると「I.G.I. Airport」駅があり、電車の駅がある「New Delhi」駅までは約20分で60ルピー(90円くらい)で行くことができます。
私の電車の出発時間は6:45でしたので、5時過ぎにエアポートメトロでニューデリー駅に向かいました。
デリー空港から出ている地下鉄(エアポート・メトロ)はとても綺麗で驚くほど。インドっぽくない(失礼)!

めちゃくちゃ綺麗!
そして、5:30ごろメトロのニューデリー駅に着き、そこから歩いてメトロではないニューデリー駅に向かいます。
外に出ると急にインドっぽい雰囲気になりますが、歩いて無事駅に辿り着くことができました。
インド人に声を掛けられる
インドの列車に乗る場合、まず駅の入り口に設置してある電光掲示板を見て、自分の列車がどの番線に入ってくるかを確認する必要があります。
私もすぐに確認してみましたが、自分の乗る列車が掲示板に出ていませんでした。
ここで冷静に考えれば、時間が早すぎたから出ていなかっただけなんですけど、少し不安になってしまったんですよね。
そのとき、インド人の男性に声を掛けられました。
日本人の女が大きな鞄を持ってひとりでチケットと電光掲示板を睨めっこしているなんて、超格好のカモ状態。
「どうしたの、チケット見せて」
インド人って大抵シャツにジーパンなんですが、その人はスーツっぽい綺麗な格好をしていたので、駅の人かなって思っちゃったんです(←これも作戦)。
「この列車はキャンセルになったよ。あっちにいる係の人に聞いてごらん」
インドの列車って実際にキャンセルがあるし、8時間遅れとかありえないことも平気で起こるので、「えーっ!私の電車キャンセルされちゃったの?」とすぐ信じてしまいました。
で、言われたとおり、荷物の検査をしているフリをしていた警備員っぽい格好の人のところに行って、
「この列車キャンセルなの?」
と聞くと、
「そうだ」
って荷物検査をしているフリをしながら言うんです。
「じゃあ、2階の外国人専用のチケット売り場に行ってくる」
と私が言うと、
「今日はそこはインド人専用になっている。代わりの電車のチケットを発行してもらえるからここに行け」
と、私のチケットの裏に何やら書き始めました。
もうね、この時点でおかしいところだらけだったんですよ。
ニューデリーと言ったらインドの首都であり、かなりの本数の電車があるのに、何も見ないで私の出したチケットの列車番号を見てキャンセルだってわかるわけもないし、2階の外国人専用チケット売り場がインド人専用になってるわけもない。
でも、どうしても今日中にリシケシに行きたかった私は、プチパニックになっていたんですよねぇ…。本当にバカです。
そして、チケットの裏に書かれた旅行代理店?みたいなところにリキシャで向かうことに。
旅行代理店っぽいオフィスに入る
リキシャ に乗って10分ほど(←もうこの時点でおかしいし怖い)で、小さな旅行オフィスの前に着きました。
中を覗くと、もう1人旅行者のような西洋人の女性がいたので、少しホッとして中に入ると、一応パソコンがあって気さくな担当者が対応してくれました。
日本に何度か行ったことがあって友人もいるって。
これもよくある話らしくて、安心させる手口なんですよね💢
で、チケットを見せると、パソコンを触ったフリ(Googleの画面のままだった)をして、
「この列車はキャンセルされた。明日はホーリー(インドのお祭り)だからバスも電車も飛行機もない。タクシーを用意してあげる」
って言われました。
いくらか聞くと、なんと15,000ルピー!日本円にして約30,000円です。
私は一度、リシケシからデリー までタクシーで帰ったことがあって、そのときは日本円で8,000円でしたので、やっとここで騙されたことに気がついたんです。

そう、本当に気がつくのが遅すぎる…。
まさか、自分が詐欺に遭うとは思ってもいなかったので、自分の危機管理の甘さを未だにとても反省しています。
ニューデリー駅に戻る
騙されたと気がついた私は、まだ列車に間に合う時間だったのでニューデリー駅にリキシャ で戻ることにしました。
ニューデリー駅に近づくと、また警備員のフリをした人がいて「チケット見せろ」と言うので、駐車場に入るのに必要なのかと思ってチケットを見せると、
「この列車はキャンセルだ」
って!どこに行っても偽者だらけである意味感動してしまうほど…。
さすがに「もうダメだ」と思ったので、リキシャから降りて歩いて駅に向い、掲示板を確認。
ちゃんと自分の列車が載っていました(笑)。
「信じられない」って口からつい出ちゃいましたね。
デリーの劇場型詐欺師たち
最近日本で起こっている詐欺のことを、劇場型っていいますが、インドの詐欺もまさしく同じ。連携プレーで詐欺を働いてきます。
自分は絶対大丈夫だと思っていたのに、今回このようにまんまと騙され、危うくタクシーでリシケシまで行く羽目になるところでした。
- 異国の地だったこと
- 夜中に着いて寝てなかったことで頭の回転が悪かったこと
- インドの初日で興奮気味だったこと
- 駅に着いた時間が早過ぎたこと
と、色々条件が重なったのもありますが、基本的にすべて私の慣れとミスと冷静に判断できなかったせいでこうなってしまいました。
とにかく、インドでは声を掛けられても無視することが何よりも大切だということを身に染みて体験した出来事です。
インドは改札でチケットをチェックすることはない
インドの列車に乗る場合、改札でチケットをチェックすることはありません。
警備員っぽい人がいても絶対に信用しないでください(地下鉄の警備員は大丈夫←たぶん)。
列車の外でチケットを見せろと言われたら全部詐欺だと思って間違いありません。
私たち日本人の感覚からいうと、まさかと思うんですが本当なんですよね。
とにかくインドでは、チケットなしで駅構内に入ることができる(メトロは別)ということを頭に入れておいてください。
電車の中は快適
そんな感じで大変な目にあいましたが、無事電車に乗ることができました。
散々な話をしたあとですが、インドの電車はなかなか面白くて快適です(綺麗とは絶対言えませんが)。
この時乗った電車はCCクラスで、椅子バージョン。
ご飯が出たり、チャイが出たりします。

お水とチャイ(ポットに入っている)

朝ごはんセット

お兄さんが運んでくれる(あとでチップを要求される)
外の景色をのんびり見ながらの列車の旅もなかなかいいですよ。
まとめ
今回は、TOEICの勉強とあまり関係のない話を書いてみましたが、このときもTOEICの勉強をしているころでした。
ディクテーションと音読のおかげで「相手の言っていることがわかる」という自信が持てたので、一人旅でも不安はありませんでした。
500点近くなれば、旅行英会話くらいは全然問題ない状態にもっていけます。
TOEICの勉強は、英会話には役立たないっていう話も聞いたことがあると思いますが、そんなことはありません。
会話って、話すよりも聞く力がとても必要です。
なぜなら、相手の言っていることがわからなければ、会話は続かないからです。
TOEICの勉強は、このように旅行にも必ず役に立ちますので、ぜひ勉強を続けてくださいね。