聞いているだけで英語ができるようになる!
って言葉を、あなたも一度は聞いたことがありますよね。
広告もよく流れているので、効果があるんじゃないかと思っている方も多いと思います。
しかし、聞き流すだけでは英語ができるようになりませんし、TOEICのリスニングのスコアも上がらないことは実証済み。
人はついつい楽なほうに救いを求めがちで、英語に関しては特に強くその傾向が出てしまうので注意が必要です。
今回は、私の経験も書きながら、聞き流すだけではTOEICのスコアは上がらないことについて書いていきます。
聞き流しだけではTOEICのスコアは上がらない
英語を聞き流すだけでは、リスニングはできるようになりません。
「勝手に頭に英語が蓄積されてくれないかな」
と期待して、私もずっとTOEICのリスニング問題を流し続けていたことがありましたが、全くスコアは変わらず聞き取りが向上した感じもありませんでした。

その後、聞き流し効果を調べてみたところ、やはり効果はないとの結論でした。
理由のひとつに、聞き取れない英語を聞き流していても、いつまでもわからないままだということが挙げられていました。
リスニングの向上には、ディクテーションや音読が効果的と言われていますが、これらの勉強法は、真剣に全身全霊を傾けて聞いていく方法です。
そうすることで、今まで聞き取れなかった部分がわかってきたり、何度も同じ文章を聞くことによって鮮明になり、聞き取れるようになったりします。
しかし、聞き流しではさらっと聞くだけなので、いつまで経ってもわかるようにはならないということです。
もうひとつの理由は、知らない単語や文法などの英語を聞いても雑音にしかならないということ。
確かに、日本語で難しい言葉を何度も何度も聞いたとしても、それがいつか「あっ、意味がわかった!」とはなりませんよね。
例えば、日本語で矜持(きょうじ)って言葉がありますが「きょうじ、きょうじ、きょうじ、きょうじ…」ってずっと聞いていても、意味がわかることは決してありません。
映像が一緒に出ていたり、長い文章の中から意味を想像してわかるってこともあるかもしれませんが、英語でしかもまだ初心者の場合は無理です。
このように、意味がわからない言葉を流していても、たとえ聞き取ることができても意味まで理解することは不可能なんです。
以上の理由から、聞き流しはリスニング向上の効果はないと言えるんです。
聞き流しでできるようになった人もいるんじゃないの?
今でも○○だけという教材が多く出ていたり、広告があったりするので、できるようになるんじゃないのって思っている人もいると思います。
人は、基本的に楽をしたい生き物なので、ついそんな謳い文句に引き寄せられてしまうんですよね。
実際心の中では「無理なんじゃないの」って思っていても、「もしかしたら」って心理が働いて買ってしまう。

でも、気がつく人は早々に気がつきます。
「そんな夢みたいなことは無理だ」って。
でも、私のようないつまでも甘い考えで次から次へと「〇〇だけで」的な教材を買ってしまう人もまだまだ多いんですよね。
「○○だけで話せるようになる」
「これだけやれば大丈夫!」
「何週間で英語がペラペラ」
などの謳い文句に騙され、100万円以上無駄金を使った私から声を大きくして言います。
「楽して英語はできるようになりません!○○だけなんて嘘っぱちです!」
どうか、私のように無駄なお金をつかわないでください。
時間を無駄にしないでください。
そして「〇〇だけで出来るようになるって言ってたのに全然できない。これは私が頭が悪いせいだ」
と勝手に落ち込み、英語から離れてしまうことも考えられます。
それだけは避けてほしい。
英語は地道にコツコツと続ければ必ず聞き取れるようになります。
ディクテーションや音読は、その効果が必ず出る勉強法です。
正しい方法で毎日続けることで、無駄なお金と時間を遣うことがなくなりますので、誘惑に負けないように強い心を持ってトレーニングを続けましょう。
まとめ
今回は、私の自己反省部分がほとんどの記事になりました。
私は計算したら失神しそうなほど、こういった類の教材にお金をつぎ込んできました。
もしあなたが、今のトレーニングが嫌になって楽なほうに行きたくなったら、ぜひこの記事を読み返してください。
この失敗があなたのお役に立てればうれしいです。
何事もそうですが、コツコツと続けることが一番強いんですよ!私が保証します。
ぜひ、あなたもこのままトレーニングを続けていってTOEIC600点をクリアしてくださいね。