ここでは、TOEICリスニングテストのメインでもある、Part3と4の具体的な勉強法を解説していきます。
Part3と4は、1回しか流れない英文を聞き取り、3つの設問に答えなければならないハードなパートです。
しかし、音読とディクテーションを行えば、必ずスコアアップしますので、諦めないで勉強を続けていきましょう。
もくじ
Part3と4は音読とシャドーイングをメインに勉強する
Part3と4では、音読とシャドーイングをメインに勉強を行います。
Part1と2でディクテーションをしていますので、かなり英語の聞き取りも出来始めています。
あとは、量をこなしていくだけです。
量をこなすには、ディクテーションは時間が掛かってしまうので、音読とシャドーイングを行います。
大量の英語を頭に入れて、英語耳を作っていきましょう。
音読とは?
では、音読とはどのようなトレーニングでしょうか。
音読は、英文を見ながら、そして音声を聞きながら口から音声と同時に発声することです。
慣れていないと、口が回らなかったり音声についていけなかったりしますが、毎日行うことでスラスラと読めるようになってきます。
音読は、筋トレのようなものなので、やればやるほど力がついてきます。
また、TOEICはリスニングが45分、リーディングが1時間15分という長い試験です。
集中力を2時間ずっと切らさないことはとても難しいですよね。
音読トレーニングは、そんな英語の集中力もつけることができますので、絶対に英語トレーニングに入れることをオススメします。
シャドーイングとは?
次に、シャドーイングです。
シャドーイングは、英文を見ずに、音声を聞きながら発声することです。
英文を見ないので、音声を聞いたあとに真似をして発声するところがポイント。
注意することは、あまり大きい声で発声しないということ。
大きい声だと音声がかき消されてしまい、聞こえなくなってしまいます。
理想は、イヤホンで音声を聞き、発声するといいですね。
また、関先生が言っていましたが、声を出さないサイレントシャドーイングでもOKです。
サイレントシャドーイングとは、声に出さない口パクのこと。
これでも十分効果があるので、歩きながらや満員の電車でスマホさえ出せないときなどは、シャドーイングをする絶好のチャンスです。
ぜひ、隙間時間にシャドーイングを行なってください。
音声とシャドーイングはどっちがメイン?
リスニングの勉強には、音読とシャドーイング、そしてディクテーションがあります。
Part1とPart2では、ディクテーションを行なってきました。
これは、音を正確に捉え、英語に慣れる練習です。
そして、英語の音に慣れてきたら、音読とシャドーイングをメインにします。
では、どちらをどのくらい行うといいのでしょうか。
スタディサプリTOEICの関先生は、音読を3回から5回、シャドーイングを30回から50回行うと言っています。
私がもうひとり好きな先生で、金フレで有名なTEX加藤先生は、音読30回と言っています。

私がこのブログでよく言っていることですが、これも人それぞれ違います。
もちろん、答えがひとつだと一番いいのですが、人って性質がそれぞれ異なるんですよね。
例えば、耳がとても良くて、英語をすぐ聞き取れる人もいれば、聞くのは苦手だけど読むのは得意って方もいます。
このように、得意不得意があるので、ご自分の性質を見極めることがとっても大事なんです。
ちなみに、私はディクテーションをかなり行なったおかげで、英語を聞き取る力は少しあります。
しかし、目で読むことが苦手で、遅いし頭になかなか入らないんです。
私のような人の場合は、音読をメインにトレーニングを行います。
なぜなら、目でも英語を見るので、英語を読むことにも慣れてくるからです。
逆に、読むことが得意で音声が苦手なかたは、シャドーイングで耳だけで英語を聞き取って発音する連取をオススメします。
そうすることで、英語を聞き取ろうとしますので、リスニング力がアップします。
このように、ご自分の得意なところ、不得意な部分を把握して、音読とシャドーイングの量を決めていきましょう。
隙間時間にはシャドーイングがオススメ
しかし、音読をメインにした方でも、歩いているときや満員電車など、英文を見れないときはシャドーイングをするという柔軟な考えを持つといいですね。
とにかく、忙しい私たちは勉強時間を確保するのも一つの対策です。
家から駅まで歩くときは必ずシャドーイングをする
などと決めて、勉強を続けていきましょう。
そして、歩きながらのシャドーイングには、スタディサプリTOEICがかなりオススメです。
余計なところは外してリピートされますので、延々と本文の会話のみリピートすることができます。
また、文章ごとにも簡単にリピートできますので、リスニングには最適な仕様になっています。
7日間無料体験もできますので、お気軽にお申込みください。
Part3と4の勉強法概要
では、Part3と4の勉強法概要(スタディサプリTOEIC関先生監修)をご紹介していきます。
TOEIC Part3&4の勉強法
- 問題を解く
- 答え合わせ(軽く合っているか合ってないかだけ)
- これ以上わからないというまで何度も聞く(英文は見ない)
- 答え合わせ(本文の内容)
- 精読する(問題と選択肢も)
- 音読(3回から5回)
- 続けて音読30から50回
もしくは
シャドーイング30から50回
そえぞれ詳しく解説していきます。
1.問題を解く
まずは、自分の力だけで問題を解いてみます。
特にPart3と4は、初めて聞くときに、どの程度聞き取れるかを毎回チェックするようにします。
最初は全く聞き取れないかもしれません。
でも、この後音読やシャドーイングをしていくことで、聞き取れる英文が多くなってくるのが実感できます。
よって、ひとつひとつの問題でその感覚を感じていくようにしましょう。
また、聞きながら解くか、目を閉じて聞くかを試しておくことも大事。
どちらが自分に合っているのか、何度も試してみることをオススメします。
2.答え合わせ(軽く合っているか合ってないかだけ)
問題が解き終わったら、解答を見て答え合わせをします。
このときは、解説はまだ見ないで、答えが合っているか合っていないかだけを軽く確認します。
なぜなら、解説を読んでしまうと、会話の中身がわかってしまうので、次の練習の妨げになるからです。
3.これ以上わからないというまで何度も聞く(英文は見ない)
それでは、本格的にトレーニングに入っていきます。
まずは、英文を見ないで繰り返し本文を聞いていきます。
最初は何を言っているかわからないときもありますが、何度も聞いているうちに、単語がところどころ聞こえ始めます。

そうなんです。
ディクテーションのときと同じで、英文を聞こうとすると、次第に聞こえるようになってくるんです。
目安は、20回か30回くらい。
もうこれ以上は無理!絶対に聞き取れない!
というところまで繰り返し聞くことが大事です。
4.答え合わせ(本文の内容)
これ以上聞き取れないという気持ちってとても大事で、このあと答え合わせをするときに活きてきます。
なぜかというと、何度聞いても聞き取れなかった部分は、
「何て言ってたんだろう」
という、心からの興味が勝手に出てくるからです。
また「聞き取れなかった」という、とても悔しい思いをした英文があり、その答えを見た時に
「あ、なるほど!こうやって言ってたんだ」
という体験は、英文を記憶する強い助けになります。
よって、すぐに答えを見てしまうのではなく、悔しい思いをするためにも、何度も聞いてから英文を確認しましょう。
5.精読する(問題と選択肢も)
今度は精読です。
Part1と2で精読は行なってきましたので、Part3と4はサラッとでも大丈夫です。
ただ、必ず1文ずつ日本語で訳してみることをオススメします。
Part3と4は問題文が長いので、全部英文を読んでから、日本語を読むのではなく、1行英文を読んで日本語に訳し、答え合わせをするという手順は守ってください。
つい、面倒になって、全体の内容だけつかむのではなく、それぞれの文章を必ずチェックするようにしましょう。
精読とは?
- 発音をチェック
- 単語の確認(意味と品詞)
- 主語と動詞の確認
- 文法の確認
- 全体の日本語訳の確認
6.音読(3回から5回)
では、いよいよ音読に入っていきます。
音読は、英文を見ながら音声と一緒に読むことで、必ず精読した英文を読むことが大事です。
Part3と4の会話とスピーチを、3回から5回音読します。
このとき、声に出さなくても口パクでもOKです。
7.音読30から50回もしくはシャドーイング30から50回
引き続き、音読かシャドーイングを行なっていきます。
先ほども書きましたが、音読かシャドーイングかはご自分で選択してください。
私の場合は、読むことが苦手だったので、英文を見ることができる音読をするようにしていました。
しかし、通勤で歩いているときや、スマホが見られないときは、音声だけのシャドーイングをしていました。
このように、使い分けて練習することもオススメです。
スタディサプリTOEICでPart3&4の勉強をするメリット
このサイトでは、スタディサプリTOEICのアプリを使った勉強法をオススメしています。
なぜかというと、スタディサプリTOEICは、初心者の方でも挫折することなく勉強を進めることができるように構成されているからです。
特に、リスニングに関してはとても使いやすいアプリです。
Part3と4で行う音読やシャドーイングは、何度も音声をリピートする必要があります。
もちろん、他の教材でもリピートはできます。
しかし、このアプリのすごいところは、
- 必要なところだけがリピート出来る
- 音の速度を変えることができる(遅い・普通・速い)
- 聞き取れない文のみをリピート出来る
こんな仕様になっているので、リスニングの勉強に最適なんです。
細かい話ですが、通常Part3と4の英文の前には
「Question 83 though 85 refer to the following talk.」
など、始まる前に流れます。
CDをスマホに入れてリピート再生すると、この部分も毎回リピートされますが、必要ありませんよね。
5秒くらいの時間なので、別に流れてもいいと思うかもしれませんが、合計50回以上は再生する必要があるので、
1問につき、5秒×50回=250秒=4分
4分×23問(Part3が13問、Part4が10問)=92分
なんと、1模試分練習したとしたら、1時間30分の時間ロスが発生するんです!
これは大きいですよね。
よって、時間を無駄遣いしないためにも、無駄なところがリピート再生されないスタディサプリTOEICのようなアプリで、リスニングトレーニングを行うことを強くオススメします。
また、アプリでそのまま英文が読めますので、テキストも必要なくトレーニングをすることができますよ。
パーフェクト講義をつかったPart3&4勉強法
スタディサプリTOEICには、TOEIC全体を把握できるメインの講義、パーフェクト講義があります。
例題と演習、そして動画での解説がついていて、ここで基礎力をつけて、そのあとの模試で練習を重ねるという構成です。
まず、Part3のパーフェクト講義は以下のような構成になっています。
- Part3の概要と学習法(動画解説)
- 例題と演習1 スケジュール変更
- 例題と演習2 会社同士のやりとり
- 例題と演習3 申し込み、予約、依頼
- 例題と演習4 お店とお客のやりとり
- 例題と演習5 社員同士のやりとり
- 例題と演習6 3人の会話
- 例題と演習7 意図問題
- 例題と演習8 図表問題
次に、Part4の構成です。
- Part4の概要と学習法(動画解説)
- 例題と演習1 企業の広告
- 例題と演習2 ラジオニュース
- 例題と演習3 ツアーガイド
- 例題と演習3 スピーチ・トーク
このように、よく出るパターン別に練習できますので、基礎力をつけるにはオススメの講義です。
以下は、パーフェクト講義のPart3対策の画像です。
このように、まず概要と学習法を動画で学び、パターン別の例題(動画解説付き)で練習をしてから演習に進み、トレーニングを積み上げて実力をつけていきます。
概要と学習法
以下の画像は、Part3の概要と学習法(動画講義)の画面で、まずPart3の全体を把握します。
この2つの講義は、関先生の動画講義なので、ぜひチェックすることをオススメします。
例題
概要と学習法を確認したら、例題に進みます。
軽く答え合わせをしましょう。
ここでは、解説は読みません(会話の内容がわかってしまうので)。
本文チェックで音声を聞く
次に、動画講義を見たいところですが、その前に「本文チェック」を使って英文を聞き取ります。
本文を何度も聞いて、英語だけで内容を理解しようとすることによって、リスニングが上達するからです。
「本文チェック」「はじめる」を押すと、英文が出てきますので、一番下までスクロールします。
すると、左側に「リピート再生ボタン」があります(↓画像を参照)ので、「リピート再生」を選択しましょう。
そして、再生ボタンを押すと、本文(会話 or トーク)のみが永遠にリピート再生されます。
この機能により、スマホを操作しなくても、そして余分な音声以外をずっと聞くことができるんです。
これは、TOEIC600点を取りたい方にとって、一番必要な仕様です。ぜひ一度使ってみてください。
本文と問題文の精読
本文チェックのリピート機能を使って、もう聞き取れないってところまで聞いたら、本文チェックの日本語訳と、解説を読んで内容を確認しましょう。
例題の動画講義
ここまで終わったら、やっと例題の動画講義に進みます。
TOEIC満点保持者である関先生の講義はとても面白くてわかりやすいので本当にオススメです!
ひとつが5分前後というとても短い動画なので、気軽に見ることができるのも特徴です。
TOEICあるあるも教えてくれるので、動画は必ず視聴しましょう。
音読とシャドーイングのトレーニング
精読をして、動画講義で内容を確認したら、また「本文チェック」に戻って音読とシャドーイングを行います。
音読は、画面の英文を見て行いますが、シャドーイングは画面を見ずに少し遅れて口から発声します。
このとき、口パクでも構いません。でも口は動かすようにします。
電車で口パクは嫌かもしれませんが、誰も見てないし誰も気にしていないので大丈夫。
怪しいと思われても二度と会わないので、気にせず口をパクパクさせましょう。
どのくらいの量をこなせばいいの?
今までのPart1と2では、最低3回は解きましょうと言ってきました。
Part3と4も同じように、問題を3回解くことをオススメします。
しかし、音読やシャドーイングは、30回から50回をもう終わらせていますので、2回目以降は、解けなかった問題の英文を音読10回する、など減らしてトレーニングします。
音読は、ひとつの英文を30回以上行うことを目標としますが、正直100回でもいいわけです。
多ければ多いほど、力はつくし、英文が頭に残るので、どんどんリスニングの力がアップします。
しかし、最初から100回はハードルが高いので、最低30回という回数で行うことをオススメします。
特に、今まで英語の勉強を挫折した経験がある方は、いきなり多くの量をこなそうとすると、また嫌になってしまう可能性があります。
よって、まずは30回を目指すことがベストなんです。
とにかく、TOEICは続けることが大事。
そのためにも、まずは毎日勉強することを目標にして、量はだんだん増やしていくという作戦をオススメします。
公式問題集を使った勉強法
Part1と2でもお話しましたが、私は600点を取るまでは、スタディサプリTOEICのアプリを使っていました。
しかし、600点を取ってからは、公式問題集を使って勉強しています。
TOEICの公式問題集には、1冊に2つの模試が掲載されていますので、Part1からPart7までを3回勉強するようにしています。
スタディサプリTOEICの勉強法と同じように、最初は20回ほど聞いて聞き取り、精読をして音読を30回行います。
2回目以降は、間違った問題だけ音読を10回行うようにしています。
3回目は、ほとんど間違いはないので、わからない単語を10回音読するようにしています。
まとめ
以上、Part3と4の勉強法について解説してきました。
Part3と4は、会話とスピーチが長く、これまた集中力が必要で疲れるパートです。
しかし、音読とシャドーイングでトレーニングをすれば、3分2は必ず解けるようになりますので、諦めずに毎日コツコツ積み重ねていきましょう。
この、Part3と4の練習に欠かせない音読とシャドーイングには、スタディサプリTOEICのアプリがオススメです。
忙しい社会人の方が勉強を続けるには、まず環境を整えることがとても大事。
スタディサプリTOEICはいつでもどこでもスマホで勉強できるので、TOEIC600点を目指している方には使ってほしいアプリです。
1週間のトライアルもできますので、ぜひディクテーションや動画視聴を試してみてください。