TOEICを独学で勉強した方が良い結果が出る人の特徴は、英語の勉強が好きで自分のオリジナルな勉強方法を持っている人です。
一方で、初めて英語の勉強を始める人や学習計画を立てるのが苦手な人は、オンラインで講師に習ったりスクールに通うほうが成果が出るかもしれません。
今回は、独学で勉強をした方が良い人の特徴や、TOEICの勉強を独学で行う場合の勉強方法について紹介します。
TOEICの勉強を独学でしたほうが良い人の特徴
TOEICは、勉強方法さえ自分にあっていれば独学でもスクールでもしっかり成果は出ます。
ということは、勉強方法が合っていなければどんなに高額のテキストを購入したり仕事の後に毎晩頑張ってスクールに通っても、あまり成果は出ないということです。
とはいえ、英語の勉強が苦手な人にとって自分で試験当日までの英語学習スケジュールを組んだり、強い意志を持って勉強し続けることは難しいですよね。
特に、英語の勉強を始めたばかりの人や仕事上どうしても短期間でTOEICの点数を伸ばさないといけない人は、プロである講師に依頼して勉強するのも手です。
では、独学で勉強することのメリットは何でしょうか。
かというと、大きく分けて2つあげることができます。
独学で勉強するメリット
- 自分のペースで進められる
- 自分の勉強方法でできる
この点をメリットに感じる人の特徴としては、「英語の勉強が好きな人」「自分の学習スタイルが確立されている人」などが挙げられます。
要するに、英語の勉強がある程度好きでやる気がある場合、独学で自分なりにどんどん勉強をしていくほうが結果的にTOEICの点数が伸びる可能性があるということです。
独学に向いている人には特徴がある
では、独学に向いている人とはどのような特徴のある人なのでしょうか。


英語が好き
すでに何度か触れていますが、独学で英語の勉強を進めるにあたって1番重要なのは、英語の勉強が好きかどうかです。
- 「英語を話せるようになって海外旅行を楽しみたい」
- 「外国人の友人を作りたい」
など、TOEICの点数を上げる以外の具体的な将来の目標を持っている人は、英語の勉強のモチベーションも上がりやすくなっています。
英語の得意不得意に関わらず、まずは英語が好きかどうか、そして自分がワクワクした気持ちで英語の勉強ができているのかどうか思い返してみてください。
もし目標を忘れてしまっているときは、もう一度「なぜ自分が英語を勉強したいのか」を考え、英語ができるようになったときの自分を想像してみましょう。
この気持ちが独学で勉強するにはとても大切です。
自分なりの暗記方法がある
TOEICの勉強に関わらず、英語の勉強をするためには英単語の暗記が不可欠。


みなさんは自分なりの暗記方法などはありますか?
ちなみに、私は中学生のときからひたすら書いて覚えるタイプ。
自宅にある裏紙を全部使って、覚えたい英単語をひたすら書き続けて覚える方法で、スマートな勉強法ではありませんが、私にはこの方法がベストでした。
また、英単語帳などに緑のマーカーを引いて、赤シートで隠して覚えるという方法もよくやっていて、英検準1級を独学で取得したときにも、この方法で勉強して合格までたどり着くことができたんです。
これらの自分なりの勉強方法は独学だからこそ思いっきりできたものです。
なぜなら、塾には大勢の生徒がいて、お互いが今どこを勉強しているかすぐに分かる状況だったので、私のようなひたすら紙に書いて覚えるような勉強方法を他人に見られるのはとても恥ずかしかったからです。
自分にはこの方法が合っているのに、友達の暗記方法を見ると効率良く見えてしまい、そっちを試してみる…。
これって勉強法ジプシーになりがちな人の特徴です。
ですから「これだ!」という暗記方法を持つことはとても大事。
自分で試行錯誤していき、自分の能力に合った暗記方法を探すこともオススメします。
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一方で、英語をどのように暗記すればよいのか分からなかったり、英語をどうしても覚えられないという方は、まず最初に英語の講師に聞いてみるのも良いかもしれません。
スタディサプリTOEICのパーソナルコーチプランでは、個別に担当の先生に質問や相談をオンラインでできることが特徴な勉強アプリです。
7日間無料でお試し可能ですので、一度登録して聞いてみるのもオススメです!
先生に質問するのが苦手


私の大学受験の頃の話に戻りますが、私は授業で間違えた問題があっても、消してまた書き直して丸をつけてしまうような人間で、家に帰っても自分がどの問題を間違えたのか振り返る気持ちもなければ、振り返りたくてももう忘れていました。
当然、塾でわからない箇所を先生に質問しようという気にもならず、分からない問題もそのままにしていましたので塾に行く意味が全くなかったのです。
しかし独学になってからは、分からない問題があれば自分で調べて覚えていくしかないので、かえって効率よく勉強できるようになりました。
そして覚えられない英単語を録音してみたり、紙に書いて部屋に貼ってみたりと、自分なりの暗記方法や勉強方法も見つけることができたんです。
このように、自分のペースで勉強をするほうが得意な人もいます。
塾に入ったら全員が上手くいくわけではありませんので、やはり自分のペースで自分に合った勉強法でできる独学がオススメです。
英語を独学で勉強するときのおすすめ勉強法
では、英語を独学勉強する場合のおすすめの勉強方法について紹介します。
英単語
TOEICに限らず英語の試験を受けるなら必ず通らなければいけないのは英単語の勉強ですよね。


TOEICはリスニングや長文読解、文法問題など様々なカテゴリの問題から成り立っていますが、英単語はその全ての問題の基本。
英単語は暗記がメインですので、英単語さえしっかり暗記することができれば、英文法が苦手な人でも程度の点数は取れるようになりますので、まずは英単語の勉強を優先して行うようにしましょう。
ポイント
やっぱり基本は英単語!自分に合った暗記法を見つけて暗記していきましょう。
長文読解
TOEICなどの英語の資格試験の問題集は、「7日間で完結!TOEIC攻略本」や「2週間でTOEIC完全マスター!」などと書いてあるものが多いですよね。
そしてこれらのテキストは独学で勉強するとき、特に長文読解の勉強に役立ちます。
大切なのは「どのテキストを選ぶか」ではなく「いつ解くか」です。


総仕上系のテキストをいきなり解くのはハードルが高いかもしれませんが、まず自分が受ける予定の試験の難易度はどれくらいなのか、今の自分のレベルはどの程度なのかを手軽に把握するツールとしてはすごく便利。
そして、実際にテキストの問題を解いてみて、その時点で分からなかったり読めなかった英単語、さらに間違えた問題などをすべてノートに書き出しておくのがポイントです。
そのノートは「自分が出来ない、苦手なこと」が詰まっているノート。
そのノートを何度も開いて復習していくことで、出来なかったところが出来ていく、確実に実力がつく勉強になるんです。
そしてそのテキストは取っておいて、試験の2週間前くらいに総復習として解いてみることをオススメします。
ポイント
まずTOEICの問題を解いてみることが大事!
英文法
独学で勉強する場合、英文法は問題集に載っている問題が解けるようになれば大丈夫。
英単語、リスニング、英文法..と全てしっかり対策しなければと焦る気持ちもわかりますが、結局当日はどのような問題が出るのか分からないため、英文法の勉強に苦戦するよりは1つでも英単語を覚えたりリスニング力を上げていく方が効果的です。
または、英文法と例文を重点的に勉強するという方法もあります。その場合は、英文法帳を購入するのがオススメ。
英文法帳には例文が載っているので、その例文に出てきた英単語を暗記していくのも効率よく効果的です。
ポイント
TOEIC600点を超えるまでは、英文法にあまり時間をかけないようにしよう
リスニング
リスニングはTOEIC受験において最も対策が必要なものの1つですが、最も対策が難しい分野でもあります。
リスニングに強い苦手意識を持っている人にとって、それを独学で勉強するのは大変なこと。
スタディサプリTOEIC対策コースは、リスニング教材の中でも使いやすさNo.1です。
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しかし、あまりにも聞き取りが苦手な場合、まずはTOEICでなくていいので自分が聞き取りやすいものからリスニングする癖をつけていくようにして、できるだけ抵抗感をもたずに試験に準備していくほうが、結果的にリスニングの点数は上がります。
聞き取りやすいものというのは、たとえば海外の赤ちゃんや子供向け番組、自分な好きな洋楽など何でもOK、さらに何度も観てきたお気に入りの洋画などがある人は、それを英語字幕で観てみるのもオススメ。
そして耳が慣れてきたらTOEICの教材で勉強していけば、リスニングが苦手な人でもスコアを上げることが可能です。
英語を独学で勉強するときのコツ
最後に、英語を独学で勉強するときのコツを法お伝えします。
どれも私が実際に試してきたものの中から、特に良いと思ったものをピックアップしましたので、ぜひ試してみてください。
30分毎にタイマーを設定する
TOEICの勉強をするとき、30分から40分毎にタイマーを設定しておくのをオススメします。
特に独学で行う場合は、
問題を解く → 答え合わせをする → 間違えたところを書き出して復習する
これを1セットとし、約30-40分で終わらせるように学習計画を立てるとスムーズです。
最初は1時間集中できなくてもいいので、タイマーを設定している時間内ではとにかく集中して英語と向き合うようにすることが重要です。
また、英単語などを暗記する場合にも長時間ダラダラ行うのではなく、30分で25語完璧にする!などと自分で具体的な小さい目標を設定し、全力で取り組むようにしましょう。
覚えられない英単語は紙に書いて張る
英単語の勉強をしていると、必ず覚えられない単語や読めない英単語などが出てきますよね。
そんなときにおすすめなのは、覚えられない英単語を紙に大きく書いて部屋に貼っておくという方法です。
やり方は、A4の紙に、覚えられない英単語・その単語の読み方・発音を自分が分かるようにはっきり書き、それをお手洗いや洗面所、自分の部屋、階段の途中など、目につくところならどこでも構いませんので貼っておきます。
もちろん貼っておくだけではなく、そこを通ったら必ず1度は目を通すように自分に決めて実行することが大事です。
目標点数を決めてから勉強スケジュールを立てる
英語を独学で勉強するときにオススメなのが「目標ノート」です。
それは、単なる「こうなりたい」という目標を書くだけのものではなく、まずゴールとなる目標を決めて、そのゴールに達成したら何をしたいかまで想像して書くノートです。
例えばTOEICで600点を目指す場合、ゴールは「TOEICで600点を取る」ですよね。
でも、大きな目標を設定するだけでは自分のモチベーションにはなかなか繋がりません。
大切なのは、自分でも達成できそうな小さな目標をたくさん作っておき、どんどん達成していくことです。
この小さな目標はとにかく具体的であればあるほど良いので、
「TOEICで600点とったら○○さんに報告する」
「自分へのご褒美にハワイ旅行に行く」
など、モチベーションにつながることなら何でもOK!
今日からぜひノートを1冊用意して書いてみることをオススメします。
まとめ
今回は、英語を独学で勉強でするときのおすすめの勉強方法やコツについてご紹介しました。
自分がどんな目標に向かって学習計画を立てたいのかを改めて考えてみることで、勉強方法は変わってきます。
自分に1番合った勉強法を見つけて、600点の壁を乗り越えてくださいね。