TOEICを受ける前に、やってはいけないことを確認しておく必要があります。
「やってはいけないこと」には2種類あり、TOEICが定めている注意事項と、実際に私たちが試験中に「やってはいけないこと」があります。
今回は、両方を解説していきます。
TOEICが定めている注意事項
TOEICが定めている注意事項は以下のとおり。
注意事項の例
- 撮影・録画・録音・複写
- 問題用紙・解答用紙の外部への持ち出し
- 解答用紙の所定欄以外への書き込み(問題用紙もダメ)
- 試験教室内での飲食(夏は試験前まで飲み物だけOKの場合もある)
- 試験問題の漏洩
- 試験中に解答の援助を受ける(SNSやメールなどで)
- 試験開始前や終了後に問題を見たり解いたりする
- リスニング中にリーディングの問題を見たり解いたりする
- カンニング行為
- 電子機器類の使用
- 暴力行為・器物破損
上記の注意事項を行うと、以下のような対応をされる場合があります。
注意
- 試験官による注意、警告
- 試験途中でもご退室いただく
- 手荷物の確認
- テストの採点をしない
- 受験資格を剥奪する
- スコアの無効化
当たり前のことばかりなんですが、特に注意してほしいものだけ解説していきますね。
問題冊子にメモをすることは禁止されている
TOEICのテストで特に「えーっ」ってなるのが「問題冊子にもメモをしてはいけない」ということ。
リスニングでは特にメモを取りたくなることがありますので、結構厳しい規制です。
理由としては、
- 試験問題の漏洩を防ぐため
- メモを取らないという同じ条件下で英語能力を測定するため
と言われています。
もしメモが発覚すると、せっかく受験料を支払って大変な苦労をして受けたテストの採点をしてもらえなくなりますので、絶対にメモをしないようにしましょう。

リスニングでメモをしたくなる時に使えるテクニックを解説しているので、以下の記事もご参照ください。
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TOEICは書き込み一切禁止!解答を間違えないために必要なこと
TOEICで禁止されている行為のひとつに「書き込み禁止」があります。 解答用紙にはもちろんのこと、問題冊子にも何も書いて ...
続きを見る
試験開始前に問題冊子のシールを切って中をみること
試験会場に入り、自分の席を確認すると解答用紙と記入例などのパンフレットが置いてありますが、問題冊子は席に全員が付き、スピーカーから一斉音声が流れてから配られます。
冊子にはシールが貼ってありますが、配られたらつい切りたくなりますよね。
でも、指示があるまではシールは切っちゃダメです!
指示があったらシールを破りましょう。

そして、試験開始の合図があったら問題用紙を開くことができますので、しっかりとナレーションを聞いておきましょう。
リスニング中にリーディングの問題を見る・解くこと
TOEICは最初にリスニング、終わってからリーディングの試験に入ります。
「リスニングよりリーディング問題を解きたい」
↑こんな人はいないと思いますが、リスニング中にリーディングの問題を見たり解いたりすることは禁止されています。
ただ、Part4の最後の問題が終わり、ナレーターが選択を読んでいるときにはリーディングに進んでも大丈夫です。
リスニングが終わると
「This is the and of the listening test. Turn to part5 in your test book.」
というナレーションも流れますが、聞いてからリーディングに入る必要はなく、リスニングの問題をすべて解いたらリーディング問題(Part5)を解き始めてOKです。
TOEIC試験中にやってはいけないこと
では次に、実際の試験中にやってはいけないことを確認しましょう。
テストでスコアを取りたいがために焦ってやってしまいがちなことですので、特に注意が必要です。
それは以下の3つ。
- Part1とPart2の解答で迷ってしまう
- Part3とPart4の選択肢を聞きながら解答する
- Part4の最後の問題を解答してもリーディングを解かない
- Part5とPart6で解答をじっくり考えてしまう
- Part7を後ろ(難しいところ)から解く
ひとつずつ解説していきますね。
Part1とPart2の解答で迷ってしまう
Part1(写真描写問題)とPart2(応答問題)は、選択肢が問題冊子に書いていないため、耳だけで解答を判断する必要があります。
特にPart2は問題が次から次へと流れていくため、解答に迷っていると次の問題の冒頭が聞き取れなくなってしまいます。

Part2の問題で冒頭が聞き取れないことは致命的なんです。
もし、前の問題の解答が聞き取れなかったときはキッパリと捨てることが大事。
適当にマークをして次の問題に耳を傾けることを優先しましょう。
ポイント
Part1とPart2は迷わず解答する
Part3とPart4の選択肢を聞きながら解答する
Part3(会話問題)とPart4(説明文問題)は、先ほどのPart1とPart2と違って質問と選択肢が問題冊子に印字されています。
問題文は印字されていないので、ナレーターの声をしっかり聞くことになりますが、印字されている質問もなぜかナレーションしてくれます。

この質問を聞きながら解答するのが楽なんですが、それをしていると次の問題の質問を先読みできなくなってしまいます。
よって、問題文のナレーションが終わったら耳をふさいで(心の中で)問題冊子を読みながら解答し、終わったらさっさと次の問題の質問を先読みすることがポイントです。
ポイント
Part3とPart4の質問は自分のペースで解答していく
Part4の最後の問題を解答してもリーディングを解かない
Part4最後の問題文が流れ、そのあとは耳をふさいで(心で)解答して次に行くんですが、次はPart5のリーディング問題に入っていきます。
注意事項に、
リスニング中にリーディングの問題を見たり解いたりする
というものがありましたが、リスニングの最後の問題ではこの注意は無視で大丈夫です。
Part4の問題文が流れ、質問を目で読みながら自分のペースで解答したらすぐPart5に入りましょう。
ポイント
Part4が終わったらすぐ次のページをめくってPart5を解いていく
Part5とPart6で解答をじっくり考えてしまう
Part5(短文穴埋め問題)とPart6(長文穴埋め問題)でやってしまいがちなのは、リスニングが終わって急に自分のペースで解くことができるようになるので、パース配分を間違ってしまうことです。
特に、Part5の語彙問題とPart6の文章を入れる問題は難しいと感じたら諦めることが肝心。
TOEICテストは、難しい問題を解いても簡単な問題を解いても点数配分は同じという特徴があります。
一生懸命に難しい問題を考えて時間をロスするよりも、解ける確率が高いPart7に時間を残すことを優先させることがポイントになります。
ポイント
Part5とPart6の難しい問題は捨てる
Part7を後ろ(難しいところ)から解く
TOEICのリーディング試験は75分という長丁場なんですが、実際受けてみるとあっという間に時間が過ぎていきます。
しかもめちゃくちゃ疲れてしまって最後はヘトヘト。
TOEICは900点超えの人がやっと最後まで解くことができるというくらい問題数が多いため、私たち初心者が最後まで解こうなんていうのははっきり言って無理な話です。
そこで、Part7の攻略として後ろの難しいトリプルパッセージから解くという方法があります。
この利点は、
- まだ疲れていないときに難しい問題を解けば後がラク
- 後ろの問題の方が質問数が多いのでお得
このように考えられます。
しかし!
私たちのような初心者が高得点者の真似をしてはいけません。
私も一度チャレンジしてみたんですが、とても難しく感じてしまい「無理っ!」とプチパニックになってしまい、その後英文が読めなくなってしまうという経験をしました。
よって、最後まで解くことができないと最初から腹をくくり、最初の簡単な英文から順に解いていくことをオススメします。
TOEIC600点を越して初心者から脱却した際には、この方法も試してみてください。
ポイント
Part7は最初から順番に解いていこう
まとめ
以上、禁止事項とやってはいけないことを解説してきました。
特に「やってはいけないこと」は、初心者のあなたには重要なことです。
ぜひ試験前にもう一度読んでから挑んでみることをオススメします。