今回は勉強の息抜きに、管理人で英語が苦手なトウコがなぜか外資系企業に就職してしまった話をしたいと思います。
暗い話になってしまいますが、どうぞ最後までお付き合いください。
外資系企業にたまたま入れた奇跡
もともと英語が好きで、ダラダラと勉強を続けていましたが全く出来るようにならなかった社会人のころ(30代前半)。
海外ドラマが大好きで、よく出てくるオフィスのシーンを見ては憧れを抱いていました。
こんな感じ↓
日本の会社の、隣とパーテーションでさえ区切られていない職場環境が嫌で、ろくに英語も仕事も出来ないくせに夢のような妄想を膨らませていたんですよね。
そんな中、転職活動をしていて、紹介予定派遣というシステムがあることを知って利用してみました。
これは、派遣として会社に入社して、お互いの同意があれば3ヶ月後に正社員に雇用するシステム。
30代後半になりかけていた私ですが、正社員で働きたかったので利用してみることにしました。
もともと簿記の資格を持っていて税理士事務所で働いていたので、経理と総務(給与計算や入退社手続きなど)が両方できる人を探している会社を紹介してもらいました。
これがアメリカの外資系企業だったんですが、英語力は必要ないということだったので面接をしてもらい入社することに。
社長さんも周りの方も本当にいい方で、オフィスも憧れの丸の内。
給料も良くて、憧れのキューブ式の席が用意されていて、英語も出来ない私がこんなところで働けるなんて夢って叶うんだなぁ…なんて思っていました。
私が入ったころの会社はまだ日本支社が発足して5年目くらいで、社員も10名弱の小さな規模。
仕事も楽しくて、経理の勘定科目は英語を使いますが、海外とのやりとりは会計事務所を通して行うので問題ありませんでした。
外資系企業に勤める方たちなので、怖そうだなって思っていましたが、本当にいい方たちばかりで毎日仕事に行くのが楽しかったんです。
英語が必要になってきて辛い日々を過ごす
楽しい外資系企業生活も長くは続かず。
徐々に会社が大きくなってきて売り上げも年々上がってくるようになると、今まで独立していた日本支社がアメリカの本社の完全支配下になり、上司もアメリカ人になってレポートも英語で出さなきゃいけなくなりました。
さらに売り上げもどんどん上がって忙しいし、本社の経理の人と直接やりとりが増えてしまうし、とにかく英語が辛くて辛くて毎晩うなされるほど。
電話会議もあったんですが、私が最初だけ挨拶してあとは押し黙っているので、最後のあいさつのときに「あれっ、トウコいたの」的な空気になったり、電話がかかってくるけど出ても話せないので居留守を使い、あとでスカイプのチャットやメールで対応したり。
そういえば、スカイプのチャットも早く返信することが大変なので、最後はメールにしてくれとお願いしていました(笑)。
英語に関して切羽詰まっていたので、銀座で開いていたマンツーマンの早朝英会話に通っていたんですが、もともと出来ないのでそんなもんじゃ焼け石に水くらいの感じ。
ギリギリまで頑張ってはみたものの、自分の実力のなさと英語のトレーニング不足で限界を感じ、日本人のマネージャーも入ったんですがその人と全くうまくいかず、辞めることを決意。
すっごく悲しくて悔しくて、せっかく好きな会社だったのに…と退社後1年くらいは落ち込んで立ち直れずにいました。
英語ができていたなら、もう少し働いていられただろうなって思うと、今でも少し悲しい気持ちになります。
自分のキャパ以上の会社に入ってしまったこと、自分の実力なんてこんなもんだってことを思い知らされたこと、さらに英語ができないことに対する挫折感で本当に打ちのめされました。
- なんでもっとがんばらなかったんだろう
- 機会は与えられていたのに、どうして真剣に向き合わなかったんだろう
と後悔の日々。
そう、機会は与えられていて、頑張ればもっと勉強も出来ていたはずなのに、仕事が忙しくて疲れているとか、私には英語なんて無理だと言い訳をしていたんですよね。
結局自業自得だった訳です。
外資系企業の英語力
ここで、私が務めていた会社の入社基準(英語に関する)を書いておきますね。
営業の方は日本の企業を相手にするため、TOEIC600点以上で、技術系の方は本社の方とのやりとりも多く、本社で研修に参加する必要があるので730点以上でした。
営業の場合、本社とやりとりするのはマネージャーだったので、そこまで英語を必要としている感じではなかったんですが、技術系の方は電話で直接やりとりしていたので、英語が苦手な方は大変そうでした。
英語ができる技術系の方の話では、仕事に関する英語は単語もわかるしいつも使っているから楽なんだけど、本社に研修に行ったときのランチとか、夕食でみんなと話す時は語彙力がないし聞き取れないし、本当に辛いよと言っていたのが印象的。
プライベートでもペラペラな人は数人で、留学経験がないのにも関わらずペラペラな女性は、小さいときから親に英語のCDをずっと聞かされて育ったと言っていました。
社長だった方は、40歳になってから英語の勉強を始めたらしく、トーマスの英語教材を買って同じところを毎日30分1ヶ月聞いて、その後1ヶ月毎日音読、その後1ヶ月毎日シャドーイングを続けて話せるようになったとのこと。
もともと博士号を取得している方なので、基本の英語は問題なかったようですが、全く話せなかった状態だったのが、毎日練習をしてペラペラになっていたので凄いって思っていました。
とにかく続けていれば話せるようになるよとアドバイスしてくれていた、本当にいい社長でした。
今更ながら、その節は大変お世話になりました。
英語ができれば世界が広がるという事実
この会社に入って心から強く認識させられたことは、英語ができれば世界が広がるんだなってこと。
会社だけでなく、ネットの世界や趣味のことでもそうですが、英語が出来るようになれば情報量がとてつもなく多くなるし視野が広くなります。
色々な経験をした方とも知り合うことができたし、本当に刺激的な日々でした。
また、私が務めていたころよりも、今は仕事で英語を使う方も増えてきていると思うし、企業側もTOEICのスコアを求めることが多くなってきています。
今後もこの傾向はますます増えてくるはずなので、まだ英語の勉強をしていない方も、早めに始めてほしいと願います。
そうすれば、私のように勉強しておけばよかったと後悔をすることもないし、必ずやっててよかったと思う時がきます。
これは保証します。
最後に
私は仕事を辞めて1年くらい引きこもり生活を送っていました。
その後、少しずつ元気を取り戻し、もう就職するつもりはないんですが、外資系企業で働いていたときに目指していた目標を達成したいって思うようになり、TOEICの勉強を再開してやっと660点になりました。
勤めていたころのスコアは480点でしたので、メールを読むことも苦痛で大変でしたが、今では長文を読むときに感じていた苦痛がだいぶ減り、楽に読めるようになっています。
600点の壁を越えると楽になるって本当だなと実感。
また少し勉強が停滞していますが、この記事を書いたことで意欲が湧いてきたので、私の最終目標である730点を目指してまた頑張ろうと思います。
今ではスタディサプリ TOEICという素晴らしい教材もあります。
みなさんもぜひ、早めにTOEICの勉強を始めて後悔のない人生を送ってください。