TOEIC600点を取るために単語力が必要であることは、何度も他の記事で書いてきました。
このことは私の経験から一番伝えたいことです。
なぜなら私自身、単語が大の苦手で避けていたせいで、TOEIC600点の手前で長い間足踏みをしていました。
しかし、単語力がないまま勉強を続けることに限界を感じ、単語を集中的に勉強したところ、スコアが上がったんです。
そこで今回は、飽きっぽくてすぐに諦めてしまう典型的ダメ人間の私でさえ続けることができた単語勉強法についてご紹介したいと思います。
もくじ
単語を勉強しようと思った理由
私はとにかく飽きっぽい性格で、何でもすぐに諦めてしまうことが多く、そのことで悩んできました。
さらに、記憶力が人3倍くらい悪くて、何かの病気なんじゃないかと疑ってしまうほど。
よって、単語を覚えることは必要だとわかっていても勉強が続きませんでした。
そんな私ですが、とうとう本気で単語を覚えることにしました。
なぜなら、TOEICの勉強をしていても、単語がわからなければたとえ聞こえても意味がわからないし、読むスピードも一向に早くならないので、いつまでも逃げているわけにはいかないと感じたからです。
まず自分を掘り下げてみる
単語の勉強法を決める前に、自分のことをしっかりと掘り下げてみることにしました。
- 飽きっぽいので、単調な本の単語帳は避けたい
- TOEICの点数を上げるためにTOEICの単語を覚えたい
- でも、中学校の単語も怪しいので、TOEICの単語だけでは不安
- 音声があったほうが覚えやすい
- 記憶力が人3倍悪いので、ヒントがあると気持ちが楽
- 文章の中で覚えたい(リーディングの練習もしたいから)
このように、自分が求めているものをリストにしてみました。
私は、飽きっぽいがゆえに様々な勉強法を試してきましたので、それぞれの短所や長所がわかっています。
それを生かしてリストを考慮し、そして決めたのが2種類の勉強法を組み合わせることでした。
ひとつは「アプリを使う」、もうひとつは「リーディングのパートを使って文章の中で覚える」です。
このふたつを組み合わせることによって、自分の希望する単語勉強法ができるようになりました。
例えば、アプリを使うことによって本の単語帳を使わなくて済みます。
本の単語帳は「まだこんなにある〜」って視覚で感じてしまうので、途中でやめてしまうトラウマがあったんです。
アプリはそこまで感じることがなかったし、達成感があったので私には向いていました。
さらにアプリでは、音声も同時に聞くことができるし、答えが4択になっているため、選択を見ることで思い出す可能性が高くなり、精神的なショックが減ります。
また、リーディングパートを使う単語勉強法は、リーディングの練習にもなるので一石二鳥でした。
また、TOEIC以外の中学校で覚えるべき単語も確認できるので穴がなくなります。
以上の理由から、私にとってベストな勉強法が決まり、このおかげで単語力もアップしてTOEIC600点を取ることができました。
アプリを使った具体的な単語勉強法をご紹介
では、アプリを使った具体的な勉強法をご紹介します。
この単語暗記法は、スタディサプリTOEIC対策コースの講師である関先生がオススメしている方法です。
スタディサプリ には単語の覚え方の動画講義もありますので、ぜひ参照してみてください。
また、それにプラスして、百式英単語(太田義洋著)の復習方法も取り入れてみました。
アプリは、スタディサプリTOEICもしくは、以下のTOEIC専用の単語アプリを用意してください。
(オススメ教材は「スタディサプリEnglish TOEIC対策」のTEPPAN英単語)
基本的な方法
- 100語を毎日(6日間)覚える(1-100語を月曜から土曜日まで)
- 日曜日は予備
- 次の週から101-200語を毎日(6日間)覚える(1-100語を月曜から土曜日まで)
- 201語以降も、100語ずつを1週間かけて覚える
- 復習は、覚えた最後の日から2週間後に1週間行う
- その後の復習は、たまに1日行う程度でOK(自分のペースを見つける)
1日目(1-100語)
- 1-10語をクリック
- まず1回目は、選択肢を見ないで回答する。わからなかったら必ず(1秒で答えられないものはすべて)「わからない」をクリックする(←ここポイントです!あとで復習機能を使うために必要です)
- 「不正解の問題を見直しましょう」という画面になるので、❌がついている単語を5-10回暗唱する
- もう一度1-10まで、今度は選択肢を見ていいのでテストする
- ❌がついている単語を5-10回暗唱する
- 選択肢を見ないでテストする(時間が掛かってもいいので、日本語が出てくるまで繰り返す)
- 11から100まで、同じように行う。
2日目〜6日目(1-100の復習)
選択肢を見ないでテストする→最終日には、選択肢を見ないで、0.1秒で日本語が出るまで繰り返す
7日目
予備日
8日目(新規101-200語)
1日目と同じように新規で覚える→以降同様
復習方法
1週間(6日間)で覚えた単語は、最終日から2週間後に1週間復習をします。
そのとき、また同じように1-100を繰り返してもいいのですが、スタディサプリには、復習トレーニング機能があるので、そちらを使うことをオススメします。
しかし、この復習トレーニングは、1-400とまとまって復習するようになっています。1-100までの復習をするときに、101以降の単語も出てきてしまうということです。
よって、臨機応変に使っていくことも必要です。だいたい100くらいの単語かなと思ったらやめればいいですし、ついでに101以降も復習してしまってもいいと思います。
では、具体的に復習の仕方を解説していきます。
- TEPPAN英単語の最初の画面右下にある「復習トレーニング」ボタンをクリック
- 「目標600点1~400語」をクリック
- 「はじめる」をクリック
- 「不正解+チェック付問題を解く」をクリック
- 復習を始めます。選択肢を見ないで、1秒以内で日本語が出てくるまで繰り返す。
- 終わると、間違ったものには✖️マークがついていますので、音読します。音読の方法は、「entirely 完全に、entirely 完全に、enteirely 完全に、enteirely 完全に、enteirely 完全に」と5回以上、英語と日本語訳を読みます。口に出すのが一番いいですが、口の中でも大丈夫です。
- 次は、不正解のみを解くをクリックし、見ないで回答できるまで、繰り返します。
このように、復習トレーニング機能を使えば、確実に覚えている単語は復習しなくて済みますので、無駄な時間がなくなります。
そのためには、最初の1日目に「わからない単語は、必ずわからないボタンを押す」ということを行う必要があります。
また、絶対にもう覚えたと自信がついた単語は、チェックを外すことができます。チェックマークをクリックすれば、解除されるようになっています。
その後の復習について
復習が終わってからも、時々見直すことが必要です。
しかし、その時は1週間もかける必要はありません。
例えば、1-400までの復習が終わってから、1週間語に1日、また2週間語に1日など、自分のペースで行います。
ここは、やはり個人差があると思いますので、忘れている単語が多いようでしたら、復習の回数を増やしたり日数を増やすなどしてみることも必要です。
私は忘れやすいのでなるべく復習が終わったあとも見るようにしています。
理由は、とにかく単語に出会うことが大切だからです。
何週間で覚えられるのか
この方法で行うと、600点に到達するための単語、750個を8週間で覚えることができます。
990点に到達するための単語、1410個は16週間、4ヶ月で覚えられます。
最初の1-400くらいの単語は簡単なので、200ずつ覚えてしまうのもアリです。
2週間短縮できますから3ヶ月と2週間でマスターできるのです(復習は含まない)。
関先生は、単語を1410個を覚えると世界が変わると言っていて、スコアの段階が(単語に関して)2ランクくらい上がるそうです。
実際に、私は英語を読むことが格段に楽になりましたし、リス二ングのスコアも上がりました。

本気で一度、4ヶ月くらい単語に集中してみるのもオススメです。
リーディング教材を使った具体的な単語暗記法
もうひとつ、私が行なっている勉強法について説明していきます。
こちらは、私のようにリーディングの点数が上がらない方や中学単語が怪しいというあなたにオススメの方法です。
具体的な方法
用意するもの:Part5,6,7の英文と訳文
(オススメ教材は「スタディサプリEnglish TOEIC対策」の実践問題集テキスト)
- まず問題を解く
- 答え合わせ
- じっくり読んで内容が頭に浮かぶかを確認する
- 日本語訳をチェック
- わからない単語に蛍光ペンで線を引く
- リーディング20回(まず10回読む。その後、Part7であれば、Part7の問題と問いを通しで10回読む)
- 読みながら必ず頭に情景を思い浮かべる(わからない単語があるときは情景が浮かばない。その場合は日本語訳を毎回チェックして、浮かぶようになるまで続ける)
単語は、リスニングよりもリーディングのほうが難しくなっています。よって、リーディングの問題で単語の勉強をすることをお勧めします。
また、私のようにリーディングが苦手な人は、耳よりも目で英語を見る時間を多くすることが必要です。
以下は、私が勉強したページの写真です。左に問題、右に解説になっていますので、左のわからない単語に線を、右の単語の訳に線を引いています。
そして、たまに過去の線を引いた単語を見てみます。覚えていないことも多いのですが、がっかりしないでください。当たり前だと思ってまた読んでいきます。
これを繰り返します。
この方法の利点は、TOEICの単語以外で、まだ覚えていない単語も確認できることです。
特に、中学校や高校で覚えなければならない単語がまだある場合、新しい単語帳を買うのは嫌ですし、時間もありませんよね。
この方法であれば、リーディングの慣れも期待できますし、単語も確認できますので、ぜひ、オススメしたい方法です。
単語を長期記憶に定着させるには
さて、ここで単語を覚えるために必要な長期記憶について考えてみたいと思います。
「覚える」とは、長期記憶をするということです。
では、長期記憶はどうしたら形成されるのでしょうか。
長期記憶の方法は「習慣」と「インパクト」の2種類があります。
習慣とは、毎日行なっていること、そして自動的にできることです。
単語についても、毎日同じものを覚え続けていれば、脳が「これは毎日頭に入ってくるから重要なんだ」と認識して長期記憶の場所に移動させます。
よって、覚えることができるのです。
また、インパクトとは、印象に残るような強烈な出来事は長期記憶に残りやすいということです。
先ほどご紹介した語呂合わせ記憶術は、このインパクトを利用した方法になります。
習慣で長期記憶に残すか
インパクトを感じて長期記憶に残すか
この2つをうまく利用して、覚えていくことがベストな方法と考えられます。
単語の勉強で大切なことは、意味がわからなくても「あれ、この単語見たことあるな」と思う単語を増やすことが先決だと言われています。
そうすることによって、脳が「また同じものを見たぞ」と反応し始めるのです。
長期記憶に残すためには、様々な単語勉強法があります。
いろいろと試してみて、ご自分に合った勉強法で勧めていけば、必ず苦手な単語も得意になります。
まとめ
以上、単語勉強法をご紹介してきました。
私は、単語が超苦手で、単語帳も最後まで終わらせられないし記憶力も悪いので、一生覚えることはできないと思っていました。
しかし、人には何事にも合う合わないがあるので、990点取った人が薦めている勉強法が合わなかっただけでした。
人にはそれぞれ得意な能力が必ずあります。
その能力を活かせるような勉強法が見つけられれば、勉強も楽しくなるし続けることができるんです。
色々試してみて、自分に合う勉強法を続けることがとても大事です。
TOEIC600点は、勉強を続ければ必ず取れますので、諦めないでくださいね。