TOEICで600点の壁を超えるために覚えなければならない英単語の量はとても多くてウンザリしますよね。
しかし、必死に英単語を暗記してみても、なぜかTOEICの練習問題に覚えた単語は出てこないし、リスニングの練習をしていても勉強した単語が流れてくることなかなかありません。
「どうしてこんなに面倒な英単語の勉強をする必要があるんだろう…」
あなたもこんなループに陥ったこと、一度くらいあるはず。
でも、私たちはTOEICの目標に達するために英単語を覚えなければならないのが現状です。
ここで今回は、勉強が苦手だったけど独自の方法で英検準一級を取得した、私の友人であるエミリに英単語の覚え方を聞いてきましたのでご紹介します。
今回の記事で紹介すること
- TOEIC英単語の勉強に必要なのは時間と工夫
・今使っている英単語帳で本当に覚えられている?
・あなたはすでに英単語をたくさん知っている! - ネイティブの友達が教えてくれた英単語の訳し方、「英単語英訳術」とは?
もくじ
TOEIC英単語の勉強に必要なのは時間と工夫


英単語の覚え方に決まりはありません。
私たちはTOEIC600点という、平均点以上の点数を取りにいかなければならないので、
- 自分のためにきちんと勉強する英単語
- TOEICの点数を上げるためだけに”とりあえず”暗記する単語
この2つに分けて勉強していく必要があります。
では、どのように勉強していけばいいんでしょうか。
単語のTOEICで600点を超えたいなら今までと同じ勉強法ではいけませんよね。
「結局頑張るしかない」と思われがちな英単語学習ですが、きちんと時間をかけて工夫して行えば、絶対に成果の出る勉強法はあるので安心してください。
その単語帳で本当に勉強できてる?
まず最初に、あなたが現在使用している英単語帳はどのように選びましたか?
もし、今なかなか英単語の勉強が捗っていないなら、その単語帳は売るか、大事に閉まって新しいものを購入することをオススメします。
ランキングや他の人のレビューで選んだ単語帳だとしても、あなたのモチベーションが上がらないならそれはあなたに合っていないということ。


「表紙の色が好き」
「字体がかわいい」
「カフェに持ち歩きたくなるデザイン」
など、あなた自身にとってテンションが上がる要素があるものをぜひ選んでください。

大切なのは、少しでも英単語を勉強する時間を楽しむことなんです。
私達はすでに英単語をたくさん知っている
TOEIC600点を超えるために必要な英単語数は、最低5000語と言われています。
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そうなんです。
TOEIC600点に必要な5000語のうち、1/3(約1,500単語)は既にあなたは聞いた事がある、または知っている英単語なんです。
例えば、TOEIC単語帳の単語を見てみると
- Meeting 集会、会議
- Schedule スケジュール
- Process 過程、手順
など、私達が普段の会話や仕事などで当たり前のように使用する英単語もたくさん出てきますよね。
このようにして、自分が実はどれだけたくさんの英単語を既に知っていたのか自覚することはとても大切です。
そして、あなたの使っている単語帳に既に知っている英単語があれば、それがどんなに簡単な英単語であっても堂々とチェックマークを入れてください。
その作業だけで、少なくとも30個近くの英単語をあなたが既にクリアできていることに気づくはず。
すると、英単語の勉強時間を「新しい5000語の英単語を1から勉強していく時間」ではなく「自分がまだ知らない英単語を知る時間」に変えていくことが可能になるんです。
では、いよいよ「知らない英単語」を知る作業に進んでいきましょう。
ネイティブの友達が教えてくれた英単語の訳し方
私には、留学時代に出会ったティファニーという友人がいます。
彼女は英語しか話しませんが、私の不完全な英語でも理解しようとしてくれて、英文が間違っているときは丁寧に教えてくれるとても親切な女性。
もちろん、彼女との会話はすべて英語なので不便を感じることも多々ありますが、ここで思わぬラッキーポイントに気づきました。
それは、彼女に分からない英単語について質問すると、私でも分かる英語に直して訳してくれるということ。
TOEICの英単語の勉強をしていると、日本語に訳しても意味がよく分からないような、少なくとも普段は絶対に使うことのない単語に出くわすことがありますよね。
こんな難しい単語、使うのかなって疑問に思うこともしばしば。



英語をネイティブな言語として話す人は、難しい単語を知っているかどうかよりも「いかに簡単な単語を多様に用いて物事を分かりやすく説明するか」というほうが重要であり、これができている人に対して「相手のことを考えて話をしている賢い人」という印象を抱くそうです。
そう考えると、英語で専門的な知識をプレゼンする場などでもない限り、自分の知っている英単語だけを使って会話をしてもなんの問題もありません。
要するに、たとえ簡単な英単語でもたくさん知っていれば、TOEICの点数だけでなくスピーキング力を上げることも可能になります。
しかし、TOEICのテストでスコアを上げるためには難しい単語を覚える必要があります。


英単語英訳術
あなたが英単語をなかなか覚えられないのは、英単語の意味を日本語で覚えようと必死に頑張っているからです。
簡単な単語なら日本語で意味を覚えたほうがラクかもしれません。
しかし、初めて学ぶ英単語が2000語、3000語...と増えていくとどうなるでしょうか。
英文法やリスニングの試験対策を始める頃には、必死で覚えた英単語の意味の半分を忘れているような状態になります。


では、英単語を自分なりに英語に訳して”英語”として頭で理解できたらどうでしょうか。
早速試してみましょう。
- Neat
この英単語の意味を日本語で訳すと、
「きちんとした、きれい好きな、こぎれいな、こざっぱりした、整った(形をした)、均整のとれた、手際のいい、巧妙な」
など、まだまだたくさんの意味があります。
私がティファニーに教えてもらったこの英単語の英訳はというと、



例文)A neat room
すごくシンプルで覚えやすいと思いませんか?
「neat きちんとした、きれい好きな」
と覚えるよりも、まずclean,coolという簡単な単語に置き換えて、さらに例文を作って頭にイメージとして定着させること。
これが早く覚えるコツなんです。
では、もうひとつ例題をやってみましょう。
- Typically
この英単語を日本語の意味に直すと、
「典型的に、例によって、決まって、一般(的)に、概して」
などの意味があります。
これを簡単な単語に英訳してみると、

となり、
例文)I typically listen to pop music.
いかがでしたか?
もうこれで2つは覚えてしまいましたよね。
英語を日本語と結びつけて覚えることは、文字と文字を頭で結びつけるという作業になるので、脳にとても負担がかかるし時間も掛かります。
そこで、単語を見た瞬間イメージが湧くレベルの単語に落とすという作業を入れることにより、今まで掛かっていた時間を短縮して覚えることができるというわけです。

確かに、ただでさえ苦手な英語を英語で訳すなんて、そんな勉強法は面倒でたまったもんじゃない!と思ったかもしれません。
しかし、あえて英語に訳してしまうことにより、シンプルになって結果的に頭に入るんです。
そもそも私達が英単語の勉強をしている理由はTOEICの試験に出るからですよね。
具体的には、長文読解やリスニングの問題を解くときに、1つでも多くの英単語をキャッチできるようにするためです。
この方法は時間が掛かるように感じるかもしれませんが、これから3000から4000文字の単語を覚えてTOEICの問題を解いていくためにも、このようなイメージを活かして日本語を介さない暗記方法をオススメします。
簡単な英単語にする方法
では、難しい単語を簡単な英単語にするにはどうすればいいでしょうか。
「ネイティブイングリッシュスピーカーの友達なんていない!」というあなたも安心してください。
電子辞書などをお持ちであれば、そちらの「英英辞典」を、なければネットで検索すればすぐに英訳を見つけることができます。
英語が苦手なあなたにおすすめな辞典は「Longman」です。
この辞典は、単語の意味を2,000の基本的な単語で解説していますので、中学英語がなんとなくわかる程度で活用することができます。
特に、解説を読んでいてさらにわからない単語があれば、クリックしてどんどん調べることができますので、とてもオススメです。
まとめ
今回は、英単語の覚え方とその勉強法についてお伝えしました。
英単語を学ぶうえで重要なことは、勉強する目的をはっきりさせて、自分でモチベーションを上げる環境を作り、効果的に覚えることです。
「今度こそTOEICで600点の壁を超えたい」
「ハワイ旅行中に英語でコーヒーを買ってみたい」
このように、英単語を勉強する理由はなんでも良いですし、理由が多ければ多いほどやる気も出ます。
ぜひ「英単語英訳術」を試してみてくださいね。